遺産相続の事件
遺産相続をめぐる争いは肉親同士の場合がほとんどであるために、どのような結果になろうとも後味の悪いものです。
そして、時には悲惨な結末を迎えることもあるのです。
長崎県で起きた遺産相続に絡んだ殺人事件のことを紹介しましょう。
大会社の長が亡くなり、その跡継ぎに関する争いです。
遺言書がない場合には遺産相続は法定相続人になります。
法定相続人は配偶者と子供に相続権があります。
子供がすでに亡くなっている場合には孫に相続権があります。
この事件では孫が相続できないことになり、周りから非難されたために逆上して、親族を殺すと言うことになったのでした。
遺言書はありましたが、事件を起こした本人に対する遺産相続はなかったのです。
故人の遺志を受け継いでいたのが誰なのかは、当人たちしか知りません。
遺産相続に関する争いは遺言書があってもなくても醜いものです。
親族間で争うための下地があるのです。
遺産相続はそのきっかけでしかないことを理解しましょう。
この事件では犯人は故人と一緒に住んでおり、会社の仕事もしていました。
しかし、遺言書に書かれていたのは犯人ではなく、その弟だったのです。
犯人の気持ちを考えれば、納得できないことでしょう。
財産だけではなく、住む家さえもなくなってしまうことになったのです。
兄弟の仲が良ければ、お互いに譲り合って遺言書をベースに納得のいく話し合いをしたはずなのです。
遺産相続でもめるのは、故人が生きている時には何もしていないのに、相続の権利だけを主張するからです。
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